インタビュー

水産や農業においての研究は、現場で使えてからがスタートだと思う。

在学生

蒲 祥輝

GAMA YOSHIKI

北海道大学大学院水産科学院を修了後、施設栽培型の農業法人に入社。現在は“現場を科学する”をビジョンとして掲げる株式会社浅井農園にて生産業務に従事。

イノベーター養成アカデミーに出願した理由

良いアイデアが生まれても、そこで止まっていた。事業化するために何をすべきかを知り、課題を解決したい。

上司から紹介を受けたのがきっかけです。
自分でも新しいことに挑戦したい想いがありますし、会社でも事業の幅を広げる姿勢があるので、新規事業を立ち上げる際に必要な力を身につけるために出願しました。
今まで新規事業を考える際、良いアイデアが生まれても、アイデアベースで止まってしまい、「実際に何をすべきか」「どこから考える必要があるのか」というところは分からない状況でした。
現在、自社で相当量の残渣が出ているので、その課題解決のきっかけにしたいと思っています。もし自社でうまくいった場合、一般的な施設栽培においての残渣処理が産業廃棄物として進められている現状に対して、農業界全体の課題解決の手段になり得ると考えています。

将来の夢

農業界には日本を支える産業として、より発展できる未来がある。

端的に言うと一次産業の活性化ですね。
大学の時、身入りが少なく放置されるウニを人工飼料を使った養殖で商品化させるための研究を行っていました。放置されるはずのウニに商品価値が生まれれば、今まで捨てていたものが有用になる。その研究の大本にあったのは「研究だけしていても、しょうがないな」という想い。水産や農業においての研究は「現場に落とし込んで、現場で使えて、ようやくスタート」と思っています。新卒から農業法人での勤務を二社経験することで、研究的な視点を持ちながら、現場で作っていくことの面白さを改めて感じています。
農業の手法は、昔ながらのやり方や過去の経験に依存することが多く、いわゆる“3K”というように、きついイメージもあると思います。自分自身も大学の同級生に進路について話したとき「なんで農業なの?」と言われた経験があります。
農業界にはもっと改善できる余地があると思っており、過去のイメージを払拭することで、日本を支える産業としてより発展できる未来があると考えています。

一次産業の魅力とはどんなところにあると思いますか?

食べ物は人が生きる上でなくてはならないもの、食べ物を生産する農業や水産業はその基盤だと思います。
仕事を通じて食べ物を自分自身の手で生み出すこと自体、人としてすごく面白く、楽しいことだと考えていますし、その領域でさらに生産量や品質を高めていくこともまた非常に魅力的だと感じています。

アカデミーでの学びについて

多様な専門領域をもつ仲間との交流や、起業家の講師による経験に基づいた指導が魅力

    農業経営や起業において重要な“アイデアをかたちにすること”について深く学んだことがなかったので、多様なフレームワークとその活用法についての研修や、アグリビジネス関連のオンライン講義など、いずれの講義も自分にとって新しいことばかりで有意義です。
    メイン講師の三村先生は起業家としての側面も強く、ご自身の経験を踏まえた指導がある点も魅力に感じています。
    また品川での集合研修において、ワークの一環で他の学生と意見交換をすることが、自身のモチベーションとなり、貴重な時間と感じています。農業生産とは全く異なる分野のキャリアを築いている方も多いため、全く違う視点を交えてのディスカッションができており、普段の環境では味わえない刺激を楽しんでいます。

一日のスケジュール

勤務先の始業開始は通常朝8時ごろです。オンライン講義がある日は講義の直前までは仕事をしていて、1コマの日は18:50~20:20の時間帯、2コマある日は18:50~22:00の時間帯で講義を受けています。
朝が早い仕事なので、講義の課題は始業前や休日に取り組んでいます。
新卒の時から農業法人に入社して以来、太陽の光で目が覚める生活に体が慣れてしまったので、本アカデミーに入っても基本的な生活リズムは変わっていないですね。

今後の目標

まずはアグリビジネスでイノベーターになるための基礎的な力を身につけたい。その上で、今持っている自分のアイデアを形にできるようにこの一年を進めていきたいと考えています。
必ずしも今の自分のビジネスアイデアがうまくいくわけではないかもしれませんが、その根幹となる基礎的な力や考え方を身につけることで、今後新たなビジネスアイデアが見つかった時にも活用できると思っています。今は持っている考えに固執しすぎずに、色々考えていきたいです。

出願を検討されている方へのメッセージ

  • 「今の自分だけでは先に進めない」と感じている方は、挑戦してみてはどうかと思います。
    イノベーター養成アカデミーに入学すれば、同じ志を持った同期や、講師、メンター、外部コーチの方など、様々な人が一緒になって後押ししてくれる環境があると感じています。
    まずは最初の一歩を踏み出してほしいと思います。

    ※記事の内容はインタビュー当時のものです

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